全日本ラリー選手権第2戦 KYOTO南丹ラリー

High Performance Brakes

全日本ラリー選手権第2戦 KYOTO南丹ラリー

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全日本ラリー選手権第2戦
KYOTO南丹ラリー
5月9~10日 京都府南丹市
スペシャルステージ本数:15本
スペシャルステージ総距離:71.47km
ラリー総距離:2デイ約280km
SS路面:オールターマック
SS路面状況:ウェットのちドライ
勝田範彦インプレッサが開幕2連勝
ゴールデンウィーク終盤から天気は下り坂になり、ぐずついた空模様は金曜日まで続いた。雨中のレッキだったこともあるが、今年初めて採用されたMochikoshi林道は道幅が極端に狭く、ガードレールのない崖もあり、そうとうタフなコースであることが容易に想像された。
デイ1は雨こそやんだものの路面コンディションはウェット。リスキーなSS1 Mochikoshiを最速で走り抜けたのは地元・京都府を拠点にする福永修で、ターマックキング勝田範彦を0.2秒差でかわしてラリーのオープニングを制した。それに奴田原文雄が続いたのは順当だが、石田正史をおさえて4位には松岡孝典が名乗りを上げる。いっぽう、ラリーデビューとなった昨年のこのイベントで最後まで3位争いをした元ジムカーナチャンプ古谷哲也は、スピンして方向転換に手間取り、いきなり43秒ものハンデを背負うことになった。
福永はSS2のベストタイムを勝田と分け合ったが、SS3では再び単独でベストタイムを奪い、トップを走り続ける。しかし、4番手に終わったSS5でついにチャンプ勝田に逆転され、ラリーリーダーの座を明け渡した。このときすでにサスペンションにトラブルが生じていたのか、続くSS6のロングステージ中にダメージは致命的となり、残念ながらこのSSを走り終えた時点でリタイアせざるを得なくなった。
一方、やや出遅れていた石田正史がSS5、SS6と連続ベストラップを刻み、勝田に続く2位に浮上してきた。そしてSS7では松岡孝典がベストタイムを記録し奴田原を抜いて3位に。SS9をもってデイ1が終了した時点で1位は勝田、9.9秒差の2位に石田正史、そこから19.8秒開いて松岡、その1.0秒落ちで奴田原というオーダーだ。
5位以下とは20秒以上の差があり、上位はこの4台にほぼ絞られたように思われた。しかしデイ2はいきなりの波乱で明けた。奴田原がマシントラブルでリタイアし、上位3台はほぼ確定的に。古谷は2日目になって調子を上げ、SS12、14、15をベストタイムであがったが、4位杉村哲郎まであと11.2秒を残してラリーは終了。
勝田が開幕戦に続いて連勝し、2位石田正史、3位松岡のまま決着した。JN3クラスも村瀬太シビックが開幕戦に続いて優勝。村瀬はこれで昨年終盤からの連続勝利数を4に伸ばした。
JN2クラスは高橋悟志レビンが昨年開幕戦以来ほぼ1年ぶりの優勝、JN1.5クラスは島田雅道フィットがこのクラスでの初勝利を飾った。JN1クラスは成立しなかった。
テキスト&写真提供:JRCA